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ボディー割れ

 アコースティックギターの修理で多いのがボディーの割れです。ネック折れ同様事故などによる割れを発見した時はか なりショックを受けるのではないのでしょうか。割れる場所はトップ・サイド・バックなど様々ですがサイド・バック はローズなど色の濃い材質ですと比較的目立たなくなります。淡い色の材質では割れ方にもよりますが傷跡は残ります 。また自然に割れてしまうこともあります。材料の伸縮で起こるのですが少数生産の手工ギターに多いです。ギブソン やマーチンは大概事故による割れです。エレキギターでボディーが割れることは滅多にありませんがギターを落とした りするとコントロールボックス付近が割れることがあります。また欠けることはよくあります。

 割れや欠けの補修にパテを使うことは殆どありません。わずかな打痕や傷に薄く塗りこむ程度で、普通は同じ材質で色 目が似ている木材をカットして使用します。スプルーストップの補修でぱ100%使用しません。スプルースは木目に沿っ て直線状に割れますが傷口をV形にカットし、細長く三角形に整形した埋め木を埋め、整形します。事故によりわれが発 生した場合はサイドからバックにかけてと、2面にわたる事があります。1面だけ修理するよりも手間がかかります。コ ーナーにバインディングが施してある場合、バインディングの補修も同時に行います。割れが多数ある場合、傷をひとつ ずつ補修しますので大変時間が掛かります。

 塗装は傷を目立たなくしたい場合、一面を木地まで剥離し再塗装します。跡が残っても良いとか予算がない場合は修理し た部分のみ塗装します。シースルー系のギターは比較的部分塗装でも目立たなくなりますが白など淡色系ややメタリック は色が合いませんので部分的な塗装は不向きです。

 木部の補修は完璧に元に戻ることはありません。元通り使えるように最善の方法で修理しますが、だいたい木痩せしま すので修理跡が後にくっきり出てくることもあります。塗装で痩せや色褪せなどの問題も出てくることもあります。